京王バス・JR東海バス・JRバス関東・しずてつジャストライン 10年の時を経て「新宿〜静岡線」高速バス路線統一へ (2017.03.05

 

 今から10年前の2007(平成19)年春の「最新トピックス」で、静岡市と東京都内を結ぶ路線がダブルトラック化(2路線化)で相次ぎ開業する事を、当ホームページで報じました。

業界関係者から、高速バス路線が根付かない地域といわれていた当時の「静岡県」で、富士宮・清水・沼津・浜松と東京都内を結ぶ路線が相次いで成功した中での開業だっただけに、東海道新幹線や東名ハイウェイバス等の交通アクセスに恵まれている静岡市民に受け入れられるのか成否が注目されていました。

衝撃の開設から10年が経ちましたが、両陣営とも大きなトラブルもなく着実に利用者を増やし、ちまたの噂を覆す成長路線の仲間入りを果たしました。一方で、途中バス停が高速道路上である事が災いし「東名ハイウェイバス」は区間便が廃止される等の苦戦を強いられ、事実上、東名間の輸送に特化した状況となり、主導権が入れ替わったかのような感じさえ受けてしまう状況でした。

また、当時の文章の中で「数年後にも予定される新宿駅周辺バスターミナルの統合後を考えた時、4社共同運行とするのか、どちらかの陣営が撤退するのか各社の判断が非常に気になるところ」と綴りました。競合していた陣営同士が手を結ぶとは普通考えられず路線統一はないと、管理人@ぽっぽ自身高をくくっていました。

そのまさかが現実となることが、各社のプレスリリースで発表され衝撃を受けました。

概略は、新宿静岡間を運行している「京王・JR東海バス陣営」と「JRバス関東・しずてつジャストライン陣営」の路線が4月1日に統一されてリニューアルされるというものです。

 

リニューアルポイントは以下の7点になります。

@ 「渋谷・新宿ライナー静岡号」が「静岡・渋谷/新宿●号」に、「駿府ライナー」が「静岡・新宿●号」に名称が変わり、号数表記はルートに関係なく新宿発が奇数、静岡発が偶数になります。

A 運行ルートは、従前の路線を踏襲し、旧「渋谷・新宿ライナー静岡号」ルート同士と旧「駿府ライナー」ルート同士の往復に加えて、往路便が新静岡駅→新宿駅(駿府ルート)、復路便が渋谷

マークシティ→静岡駅(渋新ルート)のような、双方をミックスした往復きっぷの購入が可能になります。

B 旧「駿府ライナー」と「しみずライナー(東京駅〜清水・折戸車庫線)」の組み合わせ往復が不可能になります。

   C 運賃が、従来の区間別設定から静岡県内を「静岡地区」・「清水地区」の2地区に大別され分かりやすく。

   D 予約が、JRバス関東・JR東海バス・しずてつが使用している「高速バスネット」のサイトに加え、京王が使用している「ハイウェイバス・ドットコム」のサイトでも旧駿府ルートの予約が可能

になります。

   E 旧「渋谷・新宿ライナー静岡号」ルートが、新たに「東名静岡」に停車します。

   F 運行本数は、平日が23往復→20往復に、休日が25往復→22往復と、各社間のバランスを取りつつ重複する時間帯の整理が行われます。

 

新しい「新宿〜静岡線」の時刻表はこちをご確認ください。

inserted by FC2 system