小田急箱根高速バスほか 都内から箱根エリアに新たな直行便、高速乗合バス「東京駅〜御殿場〜箱根桃源台線」10月1日運行開始! 

2015.09.03

 

 副都心新宿を拠点に交通事業や百貨店事業などを行う小田急グループ。箱根エリアへの交通アクセスを考える時、小田急グループの鉄道・バスを思い浮かべる人も多いことでしょう。長い間、新宿エリアで奮闘してきた小田急グループですが、拠点を超え日本の玄関である東京駅から高速乗合バスの運行を始めることになりました。

新宿駅西口の小田急百貨店前から御殿場・箱根桃源台方面に高速乗合バスを運行している子会社の小田急箱根高速バスが、JRバス関東とタックを組みこれまでありそうでなかった「東京駅〜御殿場〜箱根桃源台線」の運行を10月1日から始めます。同時に、自前で持っていた予約システムを今月からJRグループの「高速バスネット」に統合して運用しています。

 箱根エリアには、「新宿〜箱根桃源台線」に加えて6月末より西武バスグループの西武観光バスが運行する「大宮・池袋・品川〜箱根芦ノ湖線(プリンスエクスプレス箱根芦ノ湖)」があり、3路線目となります。

 今回のJRバスとの共同運行には、始発地の多角化に加えて2016(平成28)年3月完成予定の「新宿ミライナタワー」に設けられる高速バスターミナルの思惑もありそうです。

 具体的に見ていきましょう。新宿発着路線の各駅停車と違い、下り便は、東京駅八重洲口のみ乗車扱いを行い、御殿場エリア・箱根エリアが降車扱いのみ。上り便は、箱根エリア・御殿場エリアで乗車扱いを行い、霞が関と東京駅日本橋口が降車扱いとなります。また、運行本数は各社3往復ずつの6往復で、そのうち2往復が「箱根ガラスの森美術館前」経由便となります。途中休憩はなく2時間余りで東京と箱根を結びます。また、運行時間も朝と夜間の運行はなく観光に特化したダイヤが組まれています。

運行ダイヤは、こちらをご覧ください。運賃は、御殿場駅までが1650円、箱根桃源台までが2160円となっています。

最近では、箱根山の大涌谷噴火等で観光客の落ち込みが見えますが、同路線の開設がインバウンド客を含めた「箱根観光復活」の起爆剤になればと思います。

 

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